簡単&すっきり! ハンガーとS字フックを使った掛ける収納をマスターしましょう
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー
中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。
その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。
整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
たたむより掛けたほうがキレイをキープできる服もあります
最近の服、とくに女性の物は様々な素材やデザインの服があり、たたんでしまうのは難しい…と思っている方も多いのではないでしょうか。たたみ方によっては折りジワがついてしまう素材もありますよね。
そういうものは「掛ける収納」にしましょう。帰宅したら、着ていた服をハンガーにかけて戻すだけですから、とても簡単です。もちろんしわもつきません。でもただ掛ければよいというわけではなく、どんなものにどれくらい掛けるかがとても重要です。
バーにかけるのは7割と心得て!
ハンガーにかけてクローゼットに戻すだけなのに、なぜかそれが面倒でソファやベッドにかけっぱなしという方は、たいていクローゼットに服、つまりハンガーを詰め込み過ぎていることが多いです。ハンガーの隙間を詰めてしまうと、取り出すのも大変、戻すのも億劫になってしまいます。
ハンガーの数はバーの7割程度までに抑えてください。もう少し掛けられそうに見える隙間が、実は出し入れをしやすくする大事なスペースになります。これくらいがベストな量です。このスペースがあると出し入れはもちろん、どんな服がかかっているかも一目でわかるので、コーディネートを考えるのも楽になり、毎朝の身支度もスムーズになります。
ハンガーは同じものに統一しましょう
もうひとつの大切なポイントは「ハンガーの種類」です。是非、同じもので統一してください。服をかけてしまえばハンガーはほとんど見えないのに…と思われるかもしれませんが、ハンガーを揃えると服の間隔もきっちり均等になりますし、様々な服をかけてもクローゼットの中が整然として見えます。
厚みのある男性ものなら木のハンガー、細いストラップやつるつるした素材の女性ものならずり落ちにくい素材でできた、mawaハンガーがおすすめです。
もったいないので家にあるクリーニング店のものを使いたいという方は、必ず同じ形のもの、色は黒か白に統一してください。ピンクや黄色など、色が入ると服の色と混ざり、ごちゃごちゃに見えてしまいます。
掛ける服の丈を揃えれば、さらに見栄えよし!
ハンガーを揃えたら、次は服の丈が揃うよう、並び替えてみましょう。丈の長さがバラバラだと、それだけで雑然として見えてしまいます。短いトップス、スカート、ワンピースとおよその丈を揃えると、クローゼットを開けたときの見栄えがぐんとアップします。さらに色味もグラデーションになるよう並べれば、より美しく、探している服も見つけやすくなります。
ここまで揃えられれば、服の定位置が決まってくるので、戻す時もとてもスムーズに。どこに戻すかがはっきりしていて、迷わず戻せるクローゼットなら、ほとんどの方はしっかりお片付けできるようになります。
見た目は地味だけど、とっても役に立つ数種類の「S字ハンガー」
掛ける収納に使えるアイテムは、ハンガーだけではありません。実はとても便利なのが「S字フック」です。
- 細いモノ、長いモノを掛けるのにぴったりなS字フック
ハンガーには掛けにくい、細いものを掛けるときに使っていただきたいのがS字フックです。ネクタイやストール、ショールなどをすっきり収納することができます。そのほか、床置きすると型が崩れてしまうショルダーバッグなどを掛けるときにも○です。
- 回転するS字フック
ベルトなど金具があるものは、このように回転するタイプのS字フックがおすすめです。取り出す時に向きを変えられるので、取り出しやすくしまいやすいです。
- 変形S字フック
バーと平行にモノがかけられるのが、変形S字フックです。ふわふわしたファーストールや大きめのバッグなどを掛けたい時に便利です。
S字フックは、ベーシックなもので大抵のものに対応できますが、大きさも素材もカーブの角度も様々なものがあるので、収納したいアイテムに合わせたものを選べば、より機能的な収納ができます。
このように収納する服の量を見直し、ハンガーとフックを揃えるだけで、驚くほどクローゼットは使いやすくなります。ちょうど春の衣替えの季節ですから、是非グッズ選びから挑戦してみてください!