スッキリ玄関収納で、お出掛けもお帰りも快適&スムーズに♪
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー
中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。
その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。
整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
【玄関整理のポイント】
お片付けの作業に伺うと、玄関の三和土には普段履く靴が所狭しと並び、靴箱の中も靴や小物ですし詰め状態…というお宅が多く見受けられます。強引に押し込まれた靴たちは、つぶれて形が崩れていたり、カビが生えてしまっていたりしてはいませんか。まずは、全部出してチェックしてみましょう。
~こんなモノありませんか?~
- 前回いつ履いたか定かでない靴
- 家族の人数より何倍も多い傘
- たまにしか使わないのに場所をとっているゴルフバッグ
- イマイチ使いこなせていない収納グッズ
玄関収納の3大ポイント
1.靴は8割収納を心掛けるべし
→ギュウギュウ詰めだと、出し入れもしづらく、通気も悪いので傷みやすくなります。
外出の際、サッとストレスなくお目当ての靴を履けるように収納するには、適度な余裕が必要だと心掛けて。
2.「人別」「シーズン別」など収納エリアを分けるべし
→収納場所が決まっておらず、都度空いたスペースに靴を突っ込む…、これでは次履きたい時に見つからなくてイライラしてしまいそう。家族それぞれが使いやすいよう、定位置を決めてあげると、外出もスムーズ。ママの靴ばかりでパパの靴が入らない、なんてことのないように、出来るだけ平等に。
3.余計なモノは極力移動し必要なモノの場所を確保
→ゴルフバッグや趣味のスポーツ用具などは、かなり場所をとるだけでなく、出しっ放しだとそれだけで玄関が雑然としてしまいます。たまにしか使わないようなら、トランクルームに預けてみては。24時間出し入れが自由なトランクルームなら、朝ゴルフ前にちょっと寄って、そのまま直行などと活用できて便利です。
空いたスペースは、避難グッズやお出掛けグッズなど、普段もっと必要なモノのために有効に利用しましょう。
【玄関収納のいろいろ】
~靴の収納~
お子様は下段・ママは中段・パパは上段などと家族の身長に合わせて、または右半分は夫・左半分は妻などと扉の開閉に合わせて人別に収納エリアを分割するとわかりやすくなります。新しい靴を購入しても他の人のエリアを侵食しない!とルールを決めれば、適正な数を維持しやすい。お買い物の際も「コレを買ったら、一つ捨てないと入らない!」と思えば、買い過ぎ防止に役立ちそう。
女性用のパンプスはつま先を手前に、かかとのある靴はかかとを手前にすると、出し入れがしやすくなる。普段よく履く靴は、収納グッズに頼らずそのまま棚板に置くほうが、断然出し入れはしやすい。
シーズンオフの靴やブーツ、フォーマルシューズで、あまり出番がない靴は、便利グッズを使って収納しても良いが、トランクルームに預けるのもGOOD。その場合は、温度や湿度管理がきちんとしているところを選びましょう。自宅の玄関よりずっと、靴にとって居心地も良いはず。
~傘の収納~
基本的に家族の人数分あれば十分。それ以上にある場合は整理しましょう。傘立てを置くなら、傘の数に合わせたサイズに。家族が少ないのに、大きなモノを選ぶとスペースのムダですよ。
折り畳み傘は、定位置が決まっていないお宅が多いようですが、玄関にあると外出時にサッと持ち出せて便利です。収納スペースがない場合は扉裏にフックなどを付けて下げると省スペース。
~その他いろいろ、もうひと工夫~
お子様お出掛けセット:お子様との外出時に必要なグッズは虫除け・日焼け止め、帽子など種類も多く細々しているので、カゴを用意しグループ収納がオススメ。
カギや宅配便の受取用の印鑑は、玄関に定位置を決めてあげましょう。靴箱の中にカゴを用意して入れる、扉のウラにフックを付けて吊るすなど、収納方法を工夫してみましょう。収納が苦手でつい置きっ放しになる方は、トレイやカゴ、おしゃれな小皿などを用意しておけば、出しっ放しでも雑然と見えないのでオススメです。
玄関で靴を履いてから忘れモノに気付くことはありませんか?ハンカチやティッシュ、マスクなど、外出時によく忘れてしまうモノがあったら、玄関に収納するようにしてみましょう。忘れモノがグンと減りますよ。
避難グッズ:震災の影響もあり、非常持出用のリュックやヘルメット、ランタンなどの防災グッズを用意されているご家庭も多いはず。しかしながら、押入れの奥や納戸など非常時に容易に取り出せないのでは?という場所に収納されているお宅が多く見受けられます。避難グッズは非常時にサッと持ち出せるよう、玄関に収納するのが最も理想的です。収納スペースが少ないと難しいかもしれませんが、有事の際にきっと役立つはずですので、何とかスペースを確保できるように、他の不要なモノを整理してみてください。リュックも、誰がどれを持ち出すか、普段から役割分担を決めておくと良いですね。