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整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー 中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
リビングや主寝室など、なるべくすっきりキレイにしておきたいと思う場所で、目につくのは…ご主人のアイテムではないですか。自分のモノではないので勝手に処分はできないし、「片づけてね」と声をかけて1週間以上たっているのに、ずっとそのままだったり。 それが目に入るたびにイライラしてきて、ついに「いつ片づけるの?」と声を荒げてしまい、ケンカに…。実はこれ、多くのお宅で起きていることなのです。 お互い気持ちよく、きちんと片づけてもらうにはどうしたらよいのでしょう。
こういうとき、不要なモノを共用スペースに置いているのだから100%相手が悪い、と考えがちです。でも人間とは不思議で、自分のモノはすべて必要なモノだし、ここに置くのがベストだと思うものなのです。なので、ご主人からすると、その邪魔なモノも「必要だから、ここに置いている」モノなんです。そして「僕のものばかり捨てようとする」「そっちのモノだって、ここに置いているのに…」となってしまうのです。 まずは怒りを抑えつつ、「相手のモノは、自分のモノより不要に見えがち」なのだということを心に留めておいてください。
そして、片づけてほしいゆえに言ってしまう言葉も、つい相手がカチンとくるような否定的な言葉を選んでしまいがちです。たとえば 「これ、いらないでしょう?」 「何に使うの?」 「ここに置かなくてもよくない?」 などです。 ここで先ほどの「相手のものは自分のモノより不要に見えがち」を思い出してみましょう。人のモノは邪魔になるし目につくもの。でもその横に目をやってみると、ご自分の私物も置いてあったりしませんか? ここで思いとどまることができればよいのですが、たいていはさらに言ってしまいます。 「もう捨てなさいよ」 「すごく邪魔」 「あなたのもので部屋が狭くなっている」 実は捨ててもいいかな、と思っていたものでも、こういわれてしまうと自分が否定されたような気がして、ご主人も後には引けなくなります。 結果ケンカになるか、本来なら処分できたはずのものが引き続きそこに置きっぱなし、ということになってしまうのです。
そうならないためには、まずは「いったん、相手のもっているモノを受け入れる」ことが必要です。そして自分の持ち物も相手に受け入れてもらう、その状態からお片付けを始めましょう。 まずはお互いに何を持っているか、そこにあるモノをすべて出し、二人で確認していきます。 「これは…の時に記念に買った」など、何故そのアイテムを買ったのかを話すことには、とても大きな意味があります。 実は「こんな理由で買った」というのを相手に言葉で伝えることで、「あ、自分はこんな理由でこれを買ったんだ」と再確認することができるのです。 人から「いらないんじゃない?」と言われると、カチンときて捨てられないけれど、自分で「考えてみれば、今はいらないな」と判断できると、スムーズに処分ができるようになります。 自分で気づいてお片付けが始められる…これを二人でやることに大きな意味があるのです。
ひとつひとつ、二人で確認していくと、不要なモノ見えてきます。これは納得して処分することができます。 次に、使うモノだけど、うまく収納できていない、というものの整理を始めましょう。 まずはよく使う、たまに使う、というように使用頻度別に仕分けします。使用頻度別にすることで、「やっぱりあまり使わないかも、いらないな」というものが出てきます。それも処分し、残ったものについて「ここに引き続き置いたほうが便利なのか」「別の部屋に移動したほうがより便利なのか」を見極めます。 たとえばご主人が帰宅して、リビングに直行してソファに置きっぱなしになっている通勤かばんなどは、着替え場所でもある主寝室へ。ご自分が買い物から帰ってキッチンに直行し、つい置きっぱなしにしてしまうエコバッグや鍵などは玄関へ…という感じです。 こうすると部屋がスッキリするだけでなく、次に使う時の動線が最短になり、とても生活しやすくなります。
フィギュアやカメラなどのコレクションは、飾って見せたいものであるけれど、個人の趣味の持ち物なので、趣味の部屋か主寝室へ移動するのがベストです。主寝室に置く場合も、ここまでは置いてもOKというゾーニングをしっかり決めましょう。 コレクションと言っても、お子様の作品など、家族みんなで楽しめるものはリビングに飾ってOKです。そしてご主人のコレクションをどうしてもリビングに置きたい、と言われた時は、夫婦それぞれ数を決めて、どちらのものも置くようにしましょう。妻のものも同じだけ置く、つまり量のバランスを崩さないことが、のちのちの不満が生まれない重要なポイントになります。
大事なコレクションなので処分したくない、すべてとっておきたい…というご主人もいらっしゃるかと思います。家の収納量を超えた趣味のアイテムがある場合は、トランクルームなど外部での保管をおすすめします。 空調が完備されている、しっかりしたトランクルームを選べば、カメラなど精密機器の場合は家よりも良い状態で保管することができます。といっても、空調完備のところはまだまだ少ないので、外部に保管する場合には、きちんと環境が整ったトランクルームを選びましょう! その場合も、日にちを決めて年に一度は見直しをする、トランクルーム内に収まる量にとどめる、などのルールを決めるようにしましょう。
ちなみに我が家の場合、私の趣味のものってほとんど無いのです。ですが夫の趣味は場所をとるギター…。私のものが無いのでバランスを取るのが難しいのですが、主寝室の中でスペースを決め、ここに置けるだけと決めています。もちろんきれいに整列して置いてもらっています。 他の生活スペースに進出しないようゾーニングし、整頓してもらえば見た目もスッキリ。置いてあっても気にならなくなります。
共用スペースにどちらかのものだけが置かれている、という状況が改善されると、不思議なことに夫婦の仲もいつの間にかよい感じになっていきます。 部屋が片づいてスッキリするのはもちろん、自分のモノではない何かが常に視野に入るストレスがなくなるからではないか、と私は思っています。お互いのモノが持っているストーリーがわかることで、前ほど邪魔に感じなくなるということも関係あるのかもしれません。 11月22日は「よい夫婦の日」ですよね。よりよい夫婦になるために、お互いの持ちモノを二人で整理してみてはいかがでしょうか。
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