お片付け　身の回り編「バッグと財布をすっきり使いやすく」

荷物が多い人は、毎日持ち歩くバッグも自ずと大きくなります。その大きいバッグに様々なものを詰め込んで歩いていると、イヤフォンとキーホルダーが絡み、小さいものはどこかに行ってしまい、ポケットからは大昔のガムの紙などが出てきたりします。 こうなると、急いでいるときに目当てのものがなかなか出てこなかったりして、イライラすることに。せっかく持ってきたのに使えないということになってしまい、もったいない！

まずはバッグの中に必ず入れておきたいものをセレクトし、ゾーニングしましょう。
ゾーニングとは、「用途別に区分けするという意味」です。バッグの中身を仲間ごとに小分けにすればいいのです。ですがバッグの中にはゾーニングできないもの、不要なものも入っています。だからまずはぜーんぶ中身を出しましょう。ゴミを捨てるところからスタートです。

レシートや期限切れのクーポン券類、使わない書類、古いお菓子などです。どれも思い切って捨てていいのですが、書類だけはあとで必要な情報が入っている可能性があるので、その見極めはしっかりやりましょう。
次はバッグの中のゾーニングです。飴やお菓子、化粧品、常備薬、筆記用具などは、それぞれ専用のポーチにまとめましょう。それが面倒、という人はバッグインバッグを利用するのも手です。バッグを変えるときにも、さくさく移動ができて苦になりません。

たとえば内側のポケットは、絡まりやすいイヤフォンやキーケース専用に。外側のポケットは定期や回数券など通勤・通学に使うものを入れておくと、改札の通過がスムーズになります。

ゾーニングしたあとのバッグはこんなにすっきり。整理前と比べるとバッグの中の余白も増え、取り出したいものが一目瞭然になりました。

バッグと同じくらい使用頻度が高く、同じくらいごちゃつきやすいのがお財布です。長財布でもお財布の大きさには限界があります。その中にお札、硬貨、レシート、クーポン、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードとカードがいっぱい。免許証や保険証もカードタイプですからお財布に入れている人が多いですよね。最近はそれに加えて、厚めのパスモやデビットカードなども加わり、カード入れがぎっしりでぱっつんぱっつんになっていないでしょうか。これではレジ前で必要なものがすぐ出せず、毎回自分も相手もイライラしてしまいます。

よく使うものは限られています。それを選ぶために一度すべてを出しましょう。
まずはいらないレシートやクーポンを捨てます。ポイントカードやクレジットカード、キャッシュカードはよく使うものを選び、残りは別のカード入れなどに移動します。残す目安としてはポイントカードは2枚、クレジットカードは2枚、キャッシュカードは1枚までです。
迷ったときは「今の自分にとって必要か」と問いかけてみて。診察券はかかりつけの病院ひとつにしぼりましょう。
とは言っても移動させるのが不安、というカードも必ず出てくるものです。
そういうときは財布の中のポケットの一つを「一時仮置き場」にし、そこに入れて置きましょう。半年くらいしたらそこを再確認して、使っていなければ捨てるか移動を。

片づけたものが散らかってくるのは、元の場所に戻さなくなってくるから。でも使いやすい場所に必要なモノがあれば、スムーズに戻すことができます。お財布もそれは同じです。出しやすく戻しやすい「ゴールデンゾーン」があるのです。これはお財布を開いて右上にあたる部分です。ここに一番出し入れするカードを入れましょう。

それがポイントカードならば、その下のポケットには同じくポイントカードを入れます。これが「グルーピング」です。同じカテゴリのものをまとめておくことで、どのあたりにあるか目星がすぐつき、戻すときも迷わなくなります。
クレジットカードやキャッシュカードなどは、すぐ目につく場所だと、便利ですがちょっと不安という方もいるかもしれません。そういう方は、札入れの横にある内側のポケットにグルーピングしておくのもいいですね。

すっきりさせたバッグやお財布を長続きさせるのは、日々の小さい積み重ねが物をいいます。大事なのは「つめこまない」「元に戻す」「増やさない」です。
ポケットをフルに使わなくてもいいのです。物の収納は実は7割が適量です。みっちり詰まっていると、出すのもしまうのも一苦労です。そして何より大事なのは、出したものは元の所にしまうこと。ゴールデンゾーンを決めたのに戻せなくなってきたということは、カードが増えてきているのかも。中身の再チェック時です。カードが一枚増えるときは一枚移動、を心掛けましょう。