Powered by キュラーズ トランクルーム
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー 中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
終活という言葉は一時期ブームにもなったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。自分が死んだ後に子どもたちに迷惑をかけないようモノの整理をしたり(老前整理)、相続や財産の問題をクリアにする(生前整理)は、死後に家族が行う整理(遺品整理)を軽くするためにも、ぜひやっておきたいことです。 ブームのようになっている一方、「終」という文字があるので、これをやるのは死ぬ準備になるのでは?、自分は元気だからまだ早いのでは?と考えて、やめてしまう方も多いのです。ですが、私は50代に入ったら、整理を始めることをオススメしています。 なぜなら終活は、死ぬ前の準備ではなく、不要なものをそぎ落とし、人生の後半戦を毎日楽しくすごすためのものだからです。
終活の中でも、特に大切なのが「老前整理」です。これは、長年貯めこんでしまった衣類や本、健康器具などの中から、本当に必要なものともう要らないものに分けて、よく使うモノだけに囲まれて生活できるようにするのが目的です。これを50代でオススメする理由はふたつあります。 ひとつめは「50代は気力・体力・判断力が充実している」ということです。家の中の整理をするには、すべてのモノを出して、選んで、不要なモノを処分し、必要なモノを使いやすく収納し直すことになるので、かなりの気力と体力が必要です。そして「本当に必要なのか」を見極める判断力も必要です。転勤などで引っ越しが多かった方は、そのたびに持ち物の取捨選択をしているので、意外に整理されているのです。しかし結婚以来、何十年も同じ家に住んでいる方は、かなりモノが貯まっている可能性が大です。 もうひとつの理由は「ライフスタイルが変わる頃」であるということです。 50代は、お子さんが成長して独立することが多い年代です。今まで子供が使っていた部屋が空くので、家全体のレイアウトが変えやすくなります。子供部屋だったところを夫婦の趣味部屋にしたり、リビングをお茶友達を呼べるサロン風に変えるなど、大きな変更もしやすいです。 まだ気力や体力があり、ライフステージも変わって夫婦2人がメインの生活になる…50代は老前整理を始めるのにちょうどよい年代なのです。 そしてこのタイミングを逃し、60代、70代になると、モノが少なくなることに不安を感じるようになります。収入が年金だけになり、今捨ててしまったら、これはもう買えないかもしれない、と不安になり、要らないものまで捨てないほうがいい気がしてしまうことがあるのです。これも50代での整理をオススメする理由です。
この老前整理は、すこし後にやってくるかもしれない生活の変化が起きた時にも、大いに役立ちます。変化とは…老人ホームへの引っ越しやお子さん家族との同居が必要になった時です。 年をとり、老人ホームへ移るときには、家いっぱいのモノを整理する気力、体力、判断力は残っていないことがほとんどです。また一軒の家から一つの部屋に引っ越すことになるので、持って行けるものの数はかなり限られます。施設によっては、私物はチェスト一つ分ということも。ですが老前整理が済んでいれば、どうしても処分したくないものや、一時帰宅をするときに必要なものはトランクルームなどに預け、必要なモノだけを持ってホームに入ることができます。
空調完備のきれいなトランクルームがおすすめ
同居する際も、お子さん世帯が引っ越してくるのか、自分がお子さん世帯へ引っ越すのかによって状況は多少変わりますが、どちらにしても一軒の家に2家族が住むので、持ち物は減らさざるを得ません。このときも老前整理が済んでいれば、引っ越しは簡単です。
お互いの世帯でどうしても捨てられない、けれど収納しきれないというものがあれば、ひとつのトランクルームを共有して、それらを保管するというのもありです。 どちらの場合も、その日が来たとき「ああ、前に整理しておいてよかった!」と実感すること、間違いありません。
荷物量にあわせてサイズが選べるので便利
そう言われても、今はどうにもやる気が起きない…という人は、お子さんやお孫さんがあなたの遺品整理するシーンを想像してみてください。その時に、すべて見られて大丈夫ですか?
以前、お客様からおばあさまの遺品を、お孫さん総動員で整理した時のお話を伺ったことがあります。「なんでこんなもの、おばあちゃんずっと持っていたんだろう」「あ、これ私がプレゼントしたのに開けてない…」など文句続出だったそうです。それを聞きながらお客様は「おばあちゃん、草葉の陰で恥ずかしがっているかな」と思われたそうです。死んでしまったら、わからないからと割り切れればよいですが、元気なうちにそっと抹消しておきたいものもありますよね。 このお話は笑い話で済みましたが、実は残されたものが遺品を整理するのは、精神的にとてもつらいことでもあります。 数年たったけれど、やはり家族だけでは辛くて…とご依頼をいただくことも多いです。 老いる前にやっておきたい老前整理、そろそろ始めてみませんか? 次回は財産などに関係する生前整理、家族が行う遺品整理についてお話します。
今回は終活に関する荷物の整理について解説いただきました。 遺産相続トラブル・法律問題を解決する情報については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。 参考:遺産相続に関する記事一覧|法律相談ナビ
遺品の整理、生前整理をお任せできるサービスも利用することができます。 参考:大阪の遺品整理・生前整理ならミライルまごころサービス
終活に関するお片付け(後編)へ進む
収納情報トップへ戻る
トップページへ戻る
キュラーズ トランクルームTOPへ