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整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー 中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
リフォーム技術や収納家具は日々進化していますから、リフォームすれば以前より機能的に物は収まるようになります。でもそこに不要なものを持ち込んでしまっては、お部屋は永遠に片付かないまま…。 自分が何をどれくらいもっているかをしっかり把握し、リフォームした家に不要なものを運び込まないよう、本当に要らないものを手放しましょう。
間取りや部屋の広さが変われば、そこに置くものも変わってきますよね。和室がなくなりリビングが広くなったり、キッチンを総取り替えして戸棚の位置や大きさが変わるとどうなるか。リフォーム後の間取り図をよく見て、そこでどんなことをしたいのを考えてみましょう。これがゾーニングです。こうすることでいらないもの、新しく必要な家具などが見えてきます。この時各部屋に[1]、[2]、[3]と番号をふっておき、荷物をダンボールにしまう時、それぞれの部屋番号を書いておくとあとの開梱がスムーズです。
部屋によって整理するアイテムは違いますが、ここでは一番アイテムが細かいキッチンについてご紹介します。
リフォームする場所から一度すべてのものを出すので、場所ごとに番号を書いたダンボールを用意します。一日で終わらせるのは難しいので、そのダンボールを一時的に置く場所も確保。たとえばキッチンそばにある和室などがおすすめです。廊下は部屋でないので、一見よさそうに見えますが、家族みんなの動線を妨げるのでNGです。
さあ、それでは引き出しを一段ずつ開けて中のものを全部出しましょう。出したものはアイテム別にまとめて、何がいくつくらいあるかをチェックします。
[1] 分ける まとめたら、「使う」、「使わない」、「迷う」にそれらを分別します。「使わない」のチェックポイントは「1年以上使っていないかどうか」です。 またダブっている調味料、多すぎる菜箸、二つ以上ある圧力鍋、人数以上のカトラリー、缶切りと栓抜き(缶切り機能がついていれば、缶切り単品は不要です)など、同じようなものがいくつもある場合は、ひとつだけ残します。 またコンビニ割り箸、お手拭、プラカップ、紙皿、いただきものについていたリボンなど、つい貯めていたけど使っていないものは、これが捨てるタイミングと思って手放しましょう。
[2] 一時保管するものを選ぶ 迷ったものは、無理やり捨てずにトランクルームなどへ一時保管しましょう。1年以上使っていないけれど、けっこう高かったジューサー、ふだんは使わない来客用の高級カトラリー、新品のお鍋などは期間を決めて保管します。3か月後、半年後、など日にちを決めてその日には必ず見直しをします。処分できるものは処分し、やはり必要と思ったものはその時に戻せばOKです。
[3]しまう 「使う」に分類したものは、ダンボールにしまいます。この時にただ放り込むのではなく100円プラカゴに種類ごとに分類して入れておくと、取り出すときにとっても便利! アイテムごとにまとまっているので、持ち運びも収納もとても楽になり、時間がかなり短縮できます。 ちなみにキッチングッズの中には、リフォーム前日まで使うものなども多くありますよね。それらだけでプラカゴにまとめておき、一旦キッチンに戻すようにしておくと、当日はそれを移動するだけでOKです。
たいていの方はリフォームをしようと決め、会社を選び、プランを練って、工事のスケジュールが決まってからお片付けを始めますが、リフォームを成功させるためには、まずお片付けからスタートするのが正解です。無駄なものを手放してみることで、本当はどんな部屋にしたいのか、どんなリフォームをしたいのかがはっきり見えてきます。リフォーム会社も具体的な提案がしやすくなります。不要だとわかっているものはまずは思い切って捨ててみて下さい。 転勤などでお引越しが多い人は、荷物が必要最小限になるとよくいわれますが、普通はそんなに引っ越す機会はないですよね。だからこそリフォームのタイミングを決して逃さず整理してほしいのです。
荷物を思い切って整理して、新しいキッチンに入ってみて、とまどうこともあるかもしれません。たとえばキッチン下の収納は観音開きの扉がメインでしたが、最近は大きく引き出すスライド式だったりします。どう入れたら使いやすくなるのかわからないときは、むやみに詰め込まず、プロの力を借りることも考えましょう。 一番最初に使いやすく収納するのが、長く気持ちよく暮らすコツなんです。 リフォームは、住んでいるおうちの中の工事なので、整理するのも大変ですが、ここで頑張っておけば、今後の住みやすさは段違いに変わります。10年、20年先まで快適に過ごすためと思って頑張りましょう!
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